Q1 |
ケイマガの中でのSNSの状況について教えてください。
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A1 |
ケイマガの媒体は350誌以上ありますが、いろんな雑誌を見ている人が、入っていくと横に広がってつながっていく、というのがSNSの展開方針です。現在は、新聞・雑誌のSNSを50サイトくらい実験的に実施しています。mixiさん、モバゲーさんなど汎用的なSNSが成功しているのに対し、特化型で横断的にネットワークしたSNSで成功しているものはまだありません。チャンスはあると思いますが改良すべき課題もまだまだ多いです。
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Q2 |
過去に実施したプロモーションで効果的だったものは?
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A2 |
正直、これが正解というものは、まだ定まっていない状態です。
手法としてウケるものに「ドンつき」と呼ばれるものがあります。例えば登録画面の後に「メールが届くまでお待ちください」などとメッセージが表示される画面で、思わず広告をクリックしてしまうケース。ここで導線が切れるのでクリックがされやすいのです。
もう1つはコンテンツ。ナショナルクライアントさんの場合、読み物型の広告を用意します。ケータイコンテンツは、こまぎれの時間に見ることが多いですから、読み物化したほうがよいのです。そこでランディングページを読み物風に階層化するといった作り込みをします。ランディングページをいかにうまく作るか。そしてどういうコンテキストで作るか。お正月におみくじがフィットするというような、読み物が季節や時期に合っているかどうかという方向付けも大切です。
ケータイの画面におけるクリエイティブ論というのも、まだ確立されるに至っていませんが、ケータイサイトをリッチに見せる手法はいくつかあります。例えば、奥行きを見せる。夕日の絵のように遠近感のあるビジュアルはコンテンツをリッチに見せ反応を高める効果があります。
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Q3 |
雑誌社がケイマガを導入するメリットは?
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A3 |
最近、雑誌の売れ行きは低下しています。今年も休刊になる雑誌が多くあります。その背景には雑誌売場の回転の速さがあります。書店では1500アイテムほど置けるのですが、コンビニには300アイテムくらいしか棚に置けません。そのため回転率を上げるためには返品が早くなります、月刊誌は10〜15日ほどしか店頭に置かれない場合もあります。対策として、「今日出ました」という売り日を正確に伝えて発売初速を上げなければなりません。従来は、雑誌発売日を告知するには、電車の中吊り広告やTVCMくらいしか手段がなく、高い広告宣伝費を払える雑誌社しかできませんでした。要するに、雑誌にはCRMのツールがありませんでした。読者とダイレクトにつながる、距離を縮めて売上増加に貢献する、低迷する雑誌の底上げに貢献するという姿勢を評価していただき、導入に結びついています。
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Q4 |
今後の事業の方向性は?
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A4 |
今、いちばんやれていないことは、モバゲーで言うとモバゴールドやアバターにあたるもの。アバターをやりたいという意味ではなく、サイトに何回も来たいという動機付けになるものがまだ弱いということです。ポイントがたまるシステムはどうか?もっと独自なものはないか?など議論中です。B
to B to Cをやるには、to C部分が強くなければいけないと思っています。
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